ロンダカノンタフ(英語表記)Rhondda Cynon Taff

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンダカノンタフ」の意味・わかりやすい解説

ロンダカノンタフ
Rhondda Cynon Taff

イギリスウェールズ南部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地クラダハベール。北西から南東に流れるイーリー川,ロンダ川,タフ川,カノン川上流の渓谷と,その間に広がる森林丘陵地帯が含まれる。丘陵は北に向かって標高が上がり,ブレコンビーコンズ南麓にいたる。大部分は旧グラモーガン県に属するが,北部の一部は旧ブレックノックシャー県に属する。1974年の自治体再編でミッドグラモーガン県の一部となり,1996年に単一自治体となった。18~19世紀に南ウェールズで石炭鉄鉱石の豊かな鉱床が発見され,一気に工業化が進んだ。ロンダ,アバーデア,ヒルワインなどが鉱山の町として栄えたが,1918年以降は石炭価格の下落に伴い衰退。いまだに深刻な失業問題が続く。近年は産業が多様化し,自動車,プラスチック,電子機器などの製造,各種サービス業などが行なわれる。北部にブレコンビーコンズ国立公園がある。面積 424km2。人口 23万1600(2005推計)。

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