ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンナン地区」の意味・わかりやすい解説 ロンナン(隴南)〔地区〕ロンナンLongnan 中国西北地方,カンスー (甘粛) 省南端の地区。行政中心地のあるウートー (武都) 県など9県から成る。チベット (西蔵) 高原の縁辺部にあり,東をチンリン (秦嶺) 山脈,西をミン (岷) 山にはさまれて,平均標高は 2000mをこえる。チャン (長) 江水系のチヤリン (嘉陵) 江の支流パイロン (白竜) 江が中央部を流れる。中国の自然条件を南北に二大別する境界線上にあり,山地には森林が繁茂し,アブラギリ,ナンキンハゼ,タケなど暖地性の植物が多い。薬草が豊富なことでも知られる。コムギのほかトウモロコシの生産が急速に増大し,ウシ,ウマ,ヒツジなどの畜産も発達。人口 241万 1553 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by