ローズウッド(英語表記)Delbergia nigra; rose wood

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローズウッド」の意味・わかりやすい解説

ローズウッド
Delbergia nigra; rose wood

マメ科の常緑高木で,ブラジル原産。幹は高さ約 20m,葉は複葉で互生する。円錐花序に蝶形花をつける。心材は多角形をなし,樹が生長するにつれてこの部分は空洞となる。したがって材は半円形の形で取扱われる。材の形が不定なため重量で取引され,材の色の濃さで価値が決る。赤褐色の材には黒い樹脂層があり,磨くと美しいつやを出す。家具材,ピアノ材に用いられる。ほかにインドのブラックローズウッド D. latifolia,タイやインドシナ産の D. cochinchinensis,アフリカローズウッド Pterocarpus erinaceusなどがあり,これらは広い意味でのシタン類に入るが,本来のシタン (紫檀)は東南アジア産の近縁種 Pterocarpus santalinusである。

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