ロープシン(読み)ろーぷしん(その他表記)В.Ропшин/V. Ropshin

関連語 岩波現代文庫

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロープシン」の意味・わかりやすい解説

ロープシン
ろーぷしん
В.Ропшин/V. Ropshin
(1879―1925)

ロシアの革命家、小説家、詩人。本名ボリス・ビクトロビチ・サビンコフБорис Викторович Савинков/Boris Viktorovich Savinkov。ワルシャワに生まれ、ペテルブルグ大学に学び、24歳で社会革命党SR(エスエル))戦闘団に加わる。セルゲイ大公、プレーベ内相など帝政要人の暗殺はその指揮による。戦闘団崩壊後、第一作『蒼(あお)ざめた馬』(1909)、『無(な)かったところのこと』(1912)を発表、二月革命(1917)に際し、ケレンスキー内閣の陸軍次官を務めた。革命後、白軍を率いてキエフ(現、キーウ)を占領、敗れてパリに亡命。1923年第一作の姉妹作『漆黒の馬』を上梓(じょうし)、1924年ソ連へ潜入するも捕らえられ、翌1925年獄中で投身自殺。没後出版の『一テロリストの回想』(1926ソ連で刊行)、『ロープシン遺稿詩集』(1931ニースで刊行。女流の亡命詩人ギッピウス(1869―1945)の影響が認められる)などがある。

[工藤正広]

『川崎浹訳『テロリスト群像』(1967・現代思潮社)』『川崎浹訳『ロープシン遺稿詩集』(2010・未知谷)』『川崎浹訳『蒼ざめた馬』(岩波現代文庫)』

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