社会革命党(読み)しゃかいかくめいとう(英語表記)Partiya Sotsialistov-Revolutsionerov

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会革命党
しゃかいかくめいとう
Partiya Sotsialistov-Revolutsionerov

ナロードニキの伝統を受継ぎ,主として農民層の利益を代表して結成された帝政ロシアにおける左翼政党。通称エスエル。 1901年に創立され,広く農民,インテリゲンチア,都市商工業者などに支持層があった。非合法機関紙『革命ロシア』をもち,指導者は V.チェルノフ,M.ナタンソン,A.ケレンスキー,B.サビンコフなど。思想的には雑多な傾向で,「土地の社会化」や「地方自治の拡大」という綱領を掲げ,当初はテロによる要人暗殺によって帝政打倒をはかった。 05年革命後はこのテロ戦術を清算し,国会へ議員を送り込んで,進出をはかった。 17年2月革命後,左派と右派に分裂,右派はメンシェビキと結んで臨時政府を支持したが,左派はボルシェビキとともに十月革命を遂行し,革命政権の一翼をなした。しかし 18年のブレスト=リトフスク条約締結以降,農業政策でボルシェビキと鋭く対立し,モスクワ,ヤロスラビリで反ボルシェビキ・クーデターを起したが,いずれも失敗した。その後,一部は国外へ亡命,多くはボルシェビキへと転向し,党組織は消滅した。

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