ロールオン・ロールオフ船(読み)ロールオン・ロールオフせん(その他表記)roll-on roll-off ship; RO-RO ship

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロールオン・ロールオフ船
ロールオン・ロールオフせん
roll-on roll-off ship; RO-RO ship

貨物を積んだ車両で,埠頭から船の倉内までそのまま直接積卸しする方式の船。トレーラ・シップともいう。一輪車のついた車両,トレーラ類 (中甲板荷役の一般貨物船では小型のフォークリフトトラック,自動車専用船の場合は自動車そのもの) に貨物を積んだまま,デリックを使わず,陸上から渡した架橋を通って,船首舷側の開口部から直接船内へ引入れたり,船内から引出せるようになっている。自動車を積んで航走するカーフェリーはこの方式。車両ごと積むので,コンテナなどに比べて容積空費が大きく,貨物の積高は減少するが,積卸し時間の短縮,荷役費の節約,積替えによる荷くずれ,抜け荷などの損害防止など,利点が多い。貨物の種類,輸送距離によって有利で,特定航路の特定貨物 (自動車やコンテナ貨物) の輸送にこの荷役方式の船がふえている。 (→リフトオン・リフトオフ船 )  

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