空費(読み)クウヒ

デジタル大辞泉 「空費」の意味・読み・例文・類語

くう‐ひ【空費】

[名](スル)時間労力などをむだに使うこと。むだづかい。徒費。「貴重な時間を空費する」
[類語]無駄遣い浪費濫費散財徒費冗費使い込む不経済勿体もったい無い惜しいあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない死蔵退蔵倹約宝の持ち腐れ無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡捨て金湯水のように使う髀肉ひにくたんリサイクルリユースリメークリバイバルカムバック

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精選版 日本国語大辞典 「空費」の意味・読み・例文・類語

くう‐ひ【空費】

  1. 〘 名詞 〙 金や時間などを、何の役にも立てず無駄に使うこと。むだづかい。徒費。
    1. [初出の実例]「一刻も空費(クウヒ)せず、君の意を体して救い賑はさんのみと」(出典:二宮尊徳翁(1891)〈幸田露伴〉)

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世界大百科事典(旧版)内の空費の言及

【資本論】より

…そのうち運送費は生産費の一種とされ,また保管費(原料や製品などの)はどの生産様式でも社会が負担しなければならない費用で,これらの費用で雇用される労働は価値形成労働として商品に追加価値を付加し,それらの費用を資本として回収されるものとした。これに対し,純粋な流通費は,商品の売買に伴う費用,すなわち流通・配分上の商品取扱費(商業費)や,それの媒介に必要な貨幣費(貨幣そのものの費用に加えて,それの取扱費)で,マルクスはこれを商品生産という特殊な生産様式に起因するものとして,あらゆる生産様式に共通な,社会的生産に必要とされるコストに似て非なる〈にせの経費〉,または〈空費〉と規定した。マルクスのいう〈空費〉とは失われる費用である。…

※「空費」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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