ワグナー-メアワイン転位(読み)ワグナーメアワインテンイ

化学辞典 第2版 の解説

ワグナー-メアワイン転位
ワグナーメアワインテンイ
Wagner-Meerwein rearrangement

カルベニウムイオン転位ともいう.反応中間体カルベニウムイオンに,アルキル基水素原子,あるいは芳香核が分子内転位してあらたなカルベニウムイオンを生成する反応.より安定なカルベニウムが生成するように炭素骨格が変化することになる.SN1型反応アルケンへのプロトン付加,第一級アミンからのジアゾニウム塩分解などにおいて観測される.転位のしやすさは,およそH > 芳香核 > アルキル基の順となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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