ワシリーエロシェンコ(その他表記)Vasilii Yakovlevich Eroshenko

20世紀西洋人名事典 「ワシリーエロシェンコ」の解説

ワシリー エロシェンコ
Vasilii Yakovlevich Eroshenko


1889.12.31 - 1952.12.23
ソ連(ロシア)の詩人,童話作家。
元・北京大学教授。
クールスク州アブホーフカ生まれ。
4歳で失明し、モスクワの第一盲学校卒業後ロンドン王立盲人音楽師範学校で学んだ。1914年来日し、東京盲学校の特別研究生となる。秋田雨雀、大杉栄らと親交を結び、日本語、エスペラントで作品を発表。’21年思想的危険人物として日本追放、北京に渡り魯迅と交友し、その小説「あひるの喜劇」のモデルとなる。また、北京大学にロシア文学教授としてつとめた。’23年帰国し、極東勤労者共産主義大学などに勤めた。主な作品は「提灯の話」(’16年)、「夜明け前の歌」(’21年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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