ワラッハ反応(読み)ワラッハハンノウ

化学辞典 第2版 「ワラッハ反応」の解説

ワラッハ反応
ワラッハハンノウ
Wallach reaction

ロイカルト-ワラッハ反応ともいう.R. Leuckart(1865年)がギ酸アンモニウムを用いて行ったアミンによるカルボニル化合物の還元的アミノ化(ロイカルト反応)を,O. Wallach(ワラッハ)(1892年)がギ酸を用いて反応条件を穏やかにし,副反応を押さえて種々の系に拡張した.アミンとしては,アンモニア,第一級および第二級アミンが用いられる.この方法をエッシュワイラー-クラーク反応(Eschweiler-Clark reaction)とよぶこともある.還元剤として,ギ酸のかわりにNaBH4やNaBH3CNを用いる変法もある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android