ワリスアルプス(読み)わりすあるぷす(その他表記)Walliser Alpen

デジタル大辞泉 「ワリスアルプス」の意味・読み・例文・類語

ワリス‐アルプス(Walliser Alpen)

ヨーロッパアルプス中部の山群。スイスイタリアにまたがり、西のグランサンベルナール峠と東のシンプロン峠の間に広がる。イタリア語名、ペニンアルプスまたはペンニネアルプス。最高峰モンテローザワイスホルンマッターホルンなどの高峰が連なる。主な観光拠点はツェルマット。バリスアルプス。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワリスアルプス」の意味・わかりやすい解説

ワリス・アルプス
わりすあるぷす
Walliser Alpen

ヨーロッパのアルプス中部、スイス、イタリア国境、西のグラン・サン・ベルナール峠から東のシンプロン峠までの間に広がる山群。「ワリス」WallisはスイスのバレーValais州のドイツ語名で、名称は「バレー州(ワリス州)のアルプス」の意。英語、フランス語、イタリア語ではペニン・アルプスPennine Alps(英語)、Alpes Pennines(フランス語)、Alpi Pennine(イタリア語)という。レマン湖を経てフランス領を南流するローヌ川の上流地域にあたる。アルプスのなかでも高峰の多い山域で、最高峰モンテ・ローザ山(4634メートル)をはじめ、マッターホルン山(4478メートル)、ワイスホルン山(4505メートル)、ダン・ブランシュ山(4357メートル)などの名山が連なる。山岳美に富み、登山、スキー、避暑などの観光客が多く、マッターホルン山麓(さんろく)のツェルマットが登山・観光の基地となる。

[徳久球雄]


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