ワルトトイフェル(その他表記)Emil Waldteufel

改訂新版 世界大百科事典 「ワルトトイフェル」の意味・わかりやすい解説

ワルトトイフェル
Emil Waldteufel
生没年:1837-1915

フランスの作曲家。本名レビÉmile Lévy。パリ音楽院で学ぶ。1859年自ら出版したワルツ《喜びと苦しみ》で成功を得て,舞曲作曲家の道を踏み出す。65年ナポレオン3世のウージェニー皇后付宮廷ピアノ奏者,66年宮廷舞踏会指揮者。74年,ロンドンで結んだ出版契約により国際的に知られる人気作曲家となった。《女学生》《スケートをする人々》《スペイン》など数多くのワルツ,ポルカ,ギャロップを残している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワルトトイフェル」の意味・わかりやすい解説

ワルトトイフェル
わるとといふぇる
Emil Waldteufel
(1837―1915)

フランスの作曲家。本名Charles Émile Lévy。ストラスブール生まれ。パリ音楽院でマルモンテル師事。1865年ナポレオン3世のウージェニー皇妃の宮廷ピアニスト兼宮廷バレエ監督に就任、パリのオペラ座の舞踏会で指揮を務めたほか、ベルリンウィーン、ロンドンでも成功を収め、『スケートをする人々』Les patineurs(1882)、『女学生』Estudiantina(スペイン語)(1883)などのワルツに代表される250曲以上の舞踏音楽を作曲した。パリで没。

樋口隆一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワルトトイフェル」の意味・わかりやすい解説

ワルトトイフェル
Waldteufel, Emil

[生]1837.12.9. ストラスブール
[没]1915.2.16. パリ
フランスの作曲家。パリ音楽院で学び,1865~71年ナポレオン3世の宮廷バレエ監督,皇后付きの楽師をつとめた。フランス・ダンス音楽の代表者で『女学生』『スペイン』『スケーターズ・ワルツ』『水の精』など約 300曲のワルツを作曲した。

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