旺文社世界史事典 三訂版 「われ思う,故にわれあり」の解説
われ思う,故にわれあり
われおもう,ゆえにわれあり
Cogito ergo sum.
デカルトは,感覚や経験は不確実であるが,“自分が疑う”“疑う自分がある”ということだけは疑えない確実なことである,すなわち「われ思う,故にわれあり」を哲学の大前提とした。疑う能力は理性である。デカルトは,ここから,理性が正しく考え論証したものは,すべて真理として認めるという演繹法を確立し,ここに大陸合理論の基礎が置かれた。
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