長距離クロスカントリースキー大会の国際連盟。本格的な競技者から高齢者や子供までもが参加できる競技大会を運営し、クロスカントリースキーの普及活動を世界中で展開している。欧米の9大会が加盟して、1978年にスウェーデンのウプサラで発足した。2014年の構成は、アメリカ、イタリア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、カナダ、スイス、スウェーデン、チェコ、ドイツ、日本、ノルウェー、フィンランド、フランス、ポーランド、ロシアの16か国、16大会である。日本では、札幌国際スキーマラソン大会が1986年(昭和61)から加盟している。1999~2000年シーズンからは、国際スキー連盟(FIS:International Ski Federation)と共同で、クロスカントリーのトップ選手による年間シリーズ戦、FISマラソンカップを開催している。また、競技の普及を目的として、一般の人々がエントリーできるコースも設定されている。札幌国際スキーマラソン大会の場合、スキーマラソンは50キロメートルと25キロメートルの2コース、歩くスキーは11キロメートル、5キロメートル、3キロメートルの3コースが設けられている。
ワールドロペットでは、全大会共通のパスポートを販売し、完走者には証明・記録スタンプをこのパスポートに押す認定制度を設けている。16大会中10大会以上を完走すれば、最高ランクのワールドロペットマスターに認定される。2013年時点での認定者はおよそ2800人で、そのうち、日本人は47人いる。
[編集部]