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アイザメ あいざめ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アイザメ
あいざめ / 相鮫・藍鮫
[学]Centrophorus atromarginatus

軟骨魚綱サメ目ツノザメ科に属する海水魚。東京湾以南の深海、とくに相模(さがみ)湾や高知沖などから知られている。背びれに溝のある強いとげがあること、臀(しり)びれがないこと、上顎歯(じょうがくし)が単一形であること、胸びれの内角が伸長することなどが特徴である。アイザメ属のサメは世界に10種内外が知られ、このうち日本近海に分布する種は、本種のほかにタロウザメC. acus、オキナワヤジリザメC. scalpratus、モミジザメC. squamosus、ゲンロクザメC. tessellatusの4種がある。このなかで前二者はインド洋や大西洋にも広く分布するが、モミジザメ、ゲンロクザメは日本近海でのみ知られている。これらのアイザメ類は全長ほぼ1メートルに達し、卵胎生である。いずれも深海性で、延縄(はえなわ)などで漁獲され、肉は練り製品の原料となり、肝臓も珍味とされる。さらに肝臓からは耐寒性潤滑油に使われるスクアレンがとれるので、産業的に重要な種となっている。海外からもアイザメ類などの深海性ツノザメ類の肝油が輸入されている。[仲谷一宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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