アクセルの城(読み)あくせるのしろ(英語表記)Axel's Castle

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アクセルの城
あくせるのしろ
Axel's Castle

アメリカの評論家E・ウィルソンの評論集。1931年刊。副題「1870年より1930年にいたる想像文学の研究」が示すとおり、イェーツ、バレリー、T・S・エリオット、プルースト、ジョイス、スタイン、ランボーらの作品に表れた象徴主義の研究である。象徴主義の立場から西欧文学、ひいては世界文学の中心になるべきものをとらえようとし、また当時イプセン主義から一歩も出られなかったヨーロッパ読者界への挑戦をも意図した。補遺部分のダダイズムの説明も当時としては画期的なものであった。題名はビリエ・ド・リラダンの『アクセル』に由来する。[森 常治]
『大貫三郎訳『アクセルの城』(角川文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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