アクセル(読み)あくせる(英語表記)Richard Axel

デジタル大辞泉 「アクセル」の意味・読み・例文・類語

アクセル

acceleratorの略》自動車などの加速装置。このペダルを踏むと、キャブレター気化器)の絞り弁が開き、エンジンの回転数が増す。アクセルペダル。加速ペダル。
[補説]作品名別項。→アクセル

アクセル【〈フランス〉Axël】[詩劇]

フランスの劇作家リラダンによる詩劇。著者没後の1890年に刊行

アクセル(Axel)

アクセルジャンプ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「アクセル」の意味・読み・例文・類語

アクセル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] accelerator から ) 自動車の加速装置。この装置のペダルを踏むと、気化器の絞り弁が開き、エンジンの回転数が増し、出力があがる。加速ペダル。
    1. [初出の実例]「そこで始めて運転手君も、ああさうかと安心した形でアクセルを踏むのだが」(出典:舗道雑記帖(1933)〈高田保〉人釣り道楽業)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクセル」の意味・わかりやすい解説

アクセル
あくせる
Richard Axel
(1946― )

アメリカの医学者。ニューヨーク州生まれ。1967年、コロンビア大学卒業。1970年にジョンズ・ホプキンズ大学医学部で医学博士号を取得。1978年にコロンビア大学の病理学、生化学教授となる。

 地球上には40万種類を超える匂(にお)い物質があり、人間はそのうちの約1万種類を識別し、またその匂いをかいで過去を思い出すことができる。こうしたメカニズムを追跡するため、同じアメリカの医学者バックとともにマウスを使って研究を進め、マウスの鼻の中に匂い受容体が約1000種類もあることをつきとめた。この論文は1991年に発表されている。

 鼻の奥にある嗅覚(きゅうかく)細胞の中に匂いの受容体があるが、一つの嗅覚細胞には1種類の受容体しかつくられないこと、および一つの受容体は、いくつかの限られた匂い物質に反応していることも発見、さらに、匂いを感じた嗅覚細胞は、神経線維によって大脳の下部にある糸球に情報を集め、さらに大脳の嗅覚中枢に情報は伝達されてパターン認識されて匂いを認識したり記憶することを解明した。これまで嗅覚の受容体は、人間では約350個発見されている。

 2004年「匂い受容体と嗅覚システムの発見」の業績により、バックとともにノーベル医学生理学賞を受賞した。

[馬場錬成]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクセル」の意味・わかりやすい解説

アクセル
Axel,Richard

[生]1946.7.2. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカの生理学者。 1970年ジョンズ・ホプキンズ医科大学卒業。 1978年にコロンビア大学教授に就任し,1984年からはハワード・ヒューズ医学研究所研究員を兼任。 1980年代に博士研究員だったリンダ・B.バックとともに,解明の遅れていた嗅覚の研究に取り組み,1991年共同論文を発表。マウスを使った実験でにおいの受容体遺伝子が約 1000種類あることを発見,においを認識する仕組みを解明し,その後の嗅覚研究発展の基礎を築いた。 2004年バックとともにノーベル生理学・医学賞受賞。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「アクセル」の解説

アクセル

正式社名「株式会社アクセル」。英文社名「AXELL CORPORATION」。電気機器製造業。平成8年(1996)設立。本社は東京都千代田区外神田。半導体製造会社。画像処理・サウンドシステム・LED制御などの半導体集積回路を手がける。製品は主にパチンコやパチスロなどの遊技機に使用される。東京証券取引所第1部上場。証券コード6730。

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デジタル大辞泉プラス 「アクセル」の解説

アクセル

フィギュアスケートのジャンプのひとつ。前向きに踏み切って後ろ向きに着氷する。ほかのジャンプより半回転多く回るため難易度が高い。名称はノルウェーのスケート選手、アクセル・パウルゼンから。

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パラグライダー用語辞典 「アクセル」の解説

アクセル(システム)

アクセレーターのこと

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世界大百科事典(旧版)内のアクセルの言及

【象徴主義】より

…それは自然主義演劇の目指す〈人生の一断片〉(J.ジュリアン)という日常的現実の忠実な再現の対極に立ち,神話のもつ普遍的な象徴機能を体現した詩的言語と観念的物語による暗示的・寓意的な演劇である。ビリエ・ド・リラダンの《アクセルAxel》(1890)はその代表と見なされた。〈夢〉がこのような演劇の特権的な空間と考えられる限りにおいて,それはしばしば〈夢幻的な劇〉の相を帯び,その意味で,メーテルリンクの《マレーヌ姫》(1889)と《ペレアスとメリザンド》(1893)も,作者自身の説く〈いささかめしいた夢遊病者〉の生きる〈日常性のなかの悲劇性〉によって,象徴派に歓迎された。…

※「アクセル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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