旺文社世界史事典 三訂版 「アステカ王国」の解説
アステカ王国
アステカおうこく
Azteca
アステカ族は遊牧民の出であるが,メキシコ高原に定着後は先進諸文化の遺産を継承し,15世紀初めにはテノチティトラン(現メキシコシティー)を首都とする大統一国家を建設した。遺跡・遺物が多く残り,さらにスペイン人の記録により,その歴史・文化は中央アメリカ諸文化中,最もよく知られている。軍事的指導者たる国王と神官階級による神政が行われ,象形文字を用い,天体観察にもすぐれていた。壮麗なピラミッド・神殿・宮殿・美術品を造り,高度の文化を持っていたが,スペイン人コルテスにより1521年に滅ぼされた。
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