アッギェーエ(読み)あっぎぇーえ(英語表記)Saccidānand Hīrānand Agyey

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッギェーエ」の意味・わかりやすい解説

アッギェーエ
Agyey, Saccidānand Hīrānand Vātsyāyan

[生]1911.3.7. カスィヤー
[没]1987
インドヒンディー語詩人,作家。マドラスラホールで学んだ。民族独立運動,テロ活動にかかわり,1930~34年,獄中生活。総合文芸誌『象徴』 Pratīk (1947~50,51~53,73~ ) 刊行と,詩選集『タール・サプタク』 Tār saptak (43,51,58) の編集,刊行で指導的役割を果す。代表作,小説『シェーカル:ある生涯』 Śekhar : ek jīvnī (40,44) ,詩集中庭の向うの扉』 Āṅgan ke pār dvār (65) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アッギェーエ」の意味・わかりやすい解説

アッギェーエ
あっぎぇーえ
Saccidānand Hīrānand Agyey
(1911―1987)

インドのヒンディー語の詩人、小説家、編集者。マドラス(現チェンナイ)、ラホールのカレッジで物理学を学び、英文学修士課程在籍中、民族運動、テロ組織に参加して逮捕される(1930)。詩集『タール・サプタク』(1943~1979)と総合文芸誌『象徴』(1947~1974)の編集刊行で、1940年代以降の政治による性急な文学支配に抗する文学運動、論争に指導的役割を果たす。半自伝的小説『シェーカル、ある生涯』(1940~1944)、詩集『中庭のむこうの扉』(1965)、エッセイ集『追悼録』(1982)、全詩集『水は流れて』(1986)など著作が多数ある。

[田中敏雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android