アフロディテ[クニドス](英語表記)Aphroditē; Aphrodite of Cnidus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アフロディテ[クニドス]
Aphroditē; Aphrodite of Cnidus

ギリシア彫刻プラクシテレスによって前 340年頃制作。高さ 2.05m。ローマ時代の大理石模刻バチカン美術館にある。プリニウスによれば,プラクシテレスは裸体着衣アフロディテを制作して同時に同価で売出したところ,裸体のほうはコス島の人々から拒まれ,クニドスの人々に買われた。このためクニドスは有名になり,見物客を集めたと伝えられる。クニドスのアフロディテにも多くの模刻があるが,このバチカンのものは最も原作に近いと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android