コス島(読み)コスとう(英語表記)Nísos Kós

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コス島
コスとう
Nísos Kós

ギリシア,エーゲ海南東部,ドデカニソス諸島中部の島。狭い海峡をはさんでトルコに相対する。南岸沿いに石灰岩山地が延び,最高点 846m。北岸沿いには肥沃な低地が連なり,その東部に中心都市コスがある。先史時代より人が住んでいたが,古代エピダウロスドーリス人植民。 1315年ヨハネ騎士修道会が占領,要塞を建設。 1523~1912年オスマン帝国領。その後 47年までイタリア領。主産業は農業で,ブドウイチジク,オリーブ,野菜などを栽培,メロン,ブドウなどを輸出。鉄鉱銅鉱を産出。古代には医神アスクレピオスの神域があったところで,その遺跡が発掘されている。医学の祖といわれるヒポクラテスの生誕地。アテネと空路で結ばれている。面積 290km2。人口2万 350 (1981) 。

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デジタル大辞泉の解説

コス‐とう〔‐タウ〕【コス島】

KosΚως》ギリシャ東部、エーゲ海に浮かぶ島。ドデカネス諸島に属し、トルコ本土とわずか約5キロメートルの位置にある。中心地はコス。同島北東部にアスクレピオンアスクレピオスの遺跡)がある。白い砂浜が広がる海岸保養地も多い。古代ギリシャの医師ヒポクラテスの生地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コス島
こすとう
Kos

小アジア半島南西岸沿いにあるギリシア領の島。ドデカネス諸島に属し、面積290平方キロメートル、人口3万0071(2001)。最高峰オロメドン山は標高875メートル。地中海式気候で、北部の平原では穀類、柑橘(かんきつ)類、ブドウ、野菜を豊富に産する。畜産、養蜂(ようほう)、海綿採集、漁業も盛ん。銅、鉄などの鉱産物にも恵まれ、鉱質温泉が多い。島の西部に医神アスクレピアスの神殿の遺跡がある。オスマン・トルコ帝国、イタリアの支配を経て、1947年よりギリシア領。医学の祖ヒポクラテスの出生地。[真下とも子]

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