アブー・スフヤーン(その他表記)Abū Sufyān ibn Ḥarb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アブー・スフヤーン」の意味・わかりやすい解説

アブー・スフヤーン
Abū Sufyān ibn Ḥarb

[生]565頃.メッカ
[没]653頃
メッカの有力商人で,軍事指導者。イスラムの預言者ムハンマドを迫害し,彼がメジナに移住したのちはメッカ軍を率いてしばしばイスラム教徒軍と戦った。 630年ムハンマドと折衝してメッカの無血解放の条件を整え,イスラム教徒に改宗してムハンマドに厚遇された。その子ヤジードはイスラムのシリア征服軍の総司令官となり,その弟のムアーウィヤは兄ヤジードの跡を継ぎ,のちにウマイヤ朝を開いた (→ムアーウィヤ1世 ) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む