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アベスター アベスター〈ペルシア〉Avestā

百科事典マイペディアの解説

アベスター

ゾロアスター教の聖典。その言語をアベスター語といい,以下の5部からなる。(1)ヤスナ(祭儀書)。全72章,うち17章を〈ガーサー〉と称し,ゾロアスター自身の作に帰される。
→関連項目アベスター語

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世界大百科事典 第2版の解説

アベスター【Avestā】

ゾロアスター教の聖典。次の5部よりなる。(1)ヤスナYasna(《祭儀書》) 全72章のうち17章がガーサーと呼ばれる,ゾロアスター自身の手になる韻文詩篇で,言語学的に一番古層を示す。(2)ビスプラトVisprat 上のヤスナに手を加えた,その補遺的小祭儀書。(3)ビーデーブダートVīdēvdāt(《除魔書》) 旧約聖書の《レビ記》に相当する宗教法の書であるが,伝説上の王イマYimaとその黄金時代に関する章などが含まれている。

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世界大百科事典内のアベスターの言及

【イラン神話】より


[起源]
 インド・ヨーロッパ語族のインド・イラン語派に属する言語を話す人びとは,古代において一方は東へ向かってインド亜大陸に至り,もう一方は西方へ南下してイランに定着することになった。したがって,イラン語による最初の文献アベスター中の神名・神話内容は,インドのベーダ文献(特に最古の《リグ・ベーダ》)に見られるそれと共通な点が多い。前2千年紀にさかのぼるインド・イラン共通時代には,神々はダエーバ/デーバ神群(/の後はサンスクリット語形)とアフラ/アスラ神群の2群に大別されていた。…

【ゾロアスター教】より

…アラブによるイラン征服(7世紀前半)までイランの国教の地位を占めていた。その聖典はアベスターと呼ばれる。聖典の言語,アベスター語では,ゾロアスターはザラスシュトラZarathushtraに近い音であったと推定される。…

【ペルシア文学】より


[古代イラン期]
 この期の文献で今日まで伝えられているのはごくわずかである。宗教文学としては現存するのはゾロアスター教の聖典〈アベスター〉のみである。この聖典に含まれる,ゾロアスター自身の手になる《ガーサー》(〈詩編〉の意)は,イラン語最古の文献であり,ホメロスの叙事詩や《リグ・ベーダ》と共通するインド・ヨーロッパ語の伝統的詩的技法を駆使した難解な韻文である。…

※「アベスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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