アヤクチョ(英語表記)Ayacucho

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アヤクチョ
Ayacucho

ペルー中南部,アヤクチョ県の県都。首都リマの東南東約 330km,アンデスの西部山脈東斜面の肥沃な谷にあり,標高約 2700m。インカ帝国の征服者 F.ピサロにより 1539年建設され,ワマンガ Huamangaと名づけられたが,ラテンアメリカの独立戦争中,1824年近くのアヤクチョ高原で独立軍がスペイン政府軍を撃破,ペルーの独立が確保されたことから,翌 25年現在名に改称された。現在周辺の農業地帯の中心地で,穀物,家畜などを集散するほか,織物,陶器,皮革製品,金銀線条細工などを製造。市内には 17世紀の大聖堂をはじめ植民地時代の古い建築物が多数保存され,観光業も盛ん。 1677年創立のサン・クリストバル・デ・ワマンガ大学は 1886年閉鎖されたが,1957年再開。リマとクスコを結ぶ道路が通る。人口 10万 1600 (1990推計) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

アヤクチョ【Ayacucho】

ペルー南部の同名県の県都。人口10万5918(1993)。アンデス山中を北流するマンタロ川の上流域にあり,標高2731m。1539年F.ピサロによって建設され,ワマンガと称した。中央道によりリマと結ばれる(575km)。近辺のラ・キヌアは,1824年スクレ将軍の部下コルドバがペルー副王軍を破り,スペイン領南アメリカの独立を確定的にした古戦場である。1677年設立の大学がある。【田嶋 久】

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