サンクリストバル(読み)さんくりすとばる(英語表記)San Cristobal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンクリストバル」の意味・わかりやすい解説

サンクリストバル
San Cristóbal

ベネズエラ北西部,タチラ州の州都コロンビアとの国境の東約 30km,メリダ山脈の南西部山中,標高約 820mの地にあり,市街はオリノコ川水系に属するトルベス川を見おろす3段の河岸段丘を占める。周辺の農業地帯の商工業中心地で,トウモロコシキャッサバパイナップルサトウキビコーヒーなどを集散し,織物,なめし皮,製靴たばこセメントなどの工場がある。 1561年建設の古い町で,市街はスペイン植民地時代の面影をとどめている。ベネズエラ西部の交通中心地で,パンアメリカン・ハイウェーを含む数本の道路が通る。人口 22万 697 (1990) 。

サンクリストバル
San Cristóbal

西インド諸島中部,ドミニカ共和国南部の都市。この地域での金鉱発見に伴って,1575年スペイン人が建設。イネ,コーヒー,サトウキビ,果樹ジャガイモなどの栽培牧畜の盛んな農業地帯の中心地で,農産物の集散が行われる。 1930~61年ドミニカを独裁的に支配した R. L.トルヒーヨ・モリナの生地。首都サントドミンゴの西南西約 30kmにあり,道路で連絡。人口5万 8520 (1981) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンクリストバル」の意味・わかりやすい解説

サン・クリストバル
さんくりすとばる
San Cristobal

南アメリカ北部、ベネズエラ西部の都市。タチラ州の州都。コロンビアとの国境の東方55キロメートル、標高900メートルの高原に位置する。人口30万7184(2000)。1561年に建設され、コーヒー、カカオ、砂糖などの集散地として発展した。スペイン風の町並みを残す古都で、アンデスの連山が間近に眺められる。

[山本正三]

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