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アラカルフ族 アラカルフぞくAlacaluf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アラカルフ族
アラカルフぞく
Alacaluf

チリの南海岸から,南アメリカ南端に位置するフエゴ島西部にいたる沿岸部および小群島に住む狩猟採集民。寒冷多雨の厳しい自然環境下にあって,外界からは隔絶された生活を送っている。付近を航行する船舶以外に他社会との接触ルートはほとんどない。20世紀には人口が減少し続けた。木枝の枠組み獣皮樹皮をかけた簡素なテントに住み,食糧を求めてカヌーで遊動する。定住集落はつくらず,家族以外のいかなる社会集団も構成しない。貝類と液果類の採集を主とし,アザラシなど海獣の狩猟も行なう。釣針,網などの漁具をもたず,魚をとることはほとんどない。

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世界大百科事典内のアラカルフ族の言及

【アメリカ・インディアン】より


[採集・狩猟民]
 アルゼンチンとチリ南部の地域は,16世紀のヨーロッパ人の植民地に入るまで農耕が行われなかった。チリのアラカルフ族やヤーガン族,フエゴ島のオナ族のような狩猟と漁労を生業とする民族や,アルゼンチンのパンパでグアナコ,レア,その他の小動物の狩猟で生きるテウェルチェ,プエルチェ,ケランディ,チャルアの諸族がいた。ヨーロッパ人の移住に対しては強い抵抗を示し,両者の争いは19世紀まで続くが,結局は敗れてこの地域のインディオはほとんど絶滅してしまった。…

※「アラカルフ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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