ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルジュナ」の意味・わかりやすい解説
アルジュナ
Arjuna
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…県の海岸部(北部)は平坦で肥沃な農地が広がり,米,サトウキビ等の生産が行われている。南部には,東に観光地かつ霊山として名高いブロモ山(2392m)が,西には秀麗な火山アルジュナ山(3239m)がそびえる。アルジュナ山の山麓には避暑地トレテスがあり,その近在にはシンガサリ王朝の遺構ジャウィ寺院がある。…
…叙事詩《キラータールジュニーヤKirātārjunīya》により技巧派詩人として名声を博している。この詩は18章から成り,大叙事詩《マハーバーラタ》から取材し,勇士アルジュナ王子が凶悪な山地部族のキラータに扮したシバ神と格闘し,その武勇を認められて天授の武器を獲得するてんまつを述べているが,彼の名声は詩の内容よりはむしろ韻律および修辞上のすぐれた技巧によるもので,詩的技巧を重んじる修辞学書に多く引用されている。【田中 於菟弥】。…
…しかし《マハーバーラタ》にその物語の展開と深くかかわる形で語られる,その書の著者としての伝説が本来のものであり,他の業績はこれに付加されたものといえる。彼は聖仙パラーシャラの息子であり,百王子の父ドリタラーシュトラと五王子の父パーンドゥの実質的父親にあたり,パーンドゥ五王子のひとりアルジュナに無敵の武器の入手法を教えるなど多くの助言をしている。戦争が終わり息子たちも死に絶えた後,彼はその経緯のすべてを物語る自作の詩を弟子のバイシャンパーヤナに伝え,その朗唱を模倣する形で吟唱詩人のウグラシュラバスが現形の《マハーバーラタ》を伝えたとされている。…
※「アルジュナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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