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アルペンスキー Alpine skiing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルペンスキー
Alpine skiing

スキーの競技の一つ。滑降 (ダウンヒル) ,回転 (スラローム) ,大回転 (ジャイアントスラローム) ,スーパー大回転 (スーパージャイアントスラローム) ,および滑降と回転を組み合わせたアルペン複合がある。 19世紀後半から 20世紀にかけてフランス,オーストリア,スイスのアルプス地方を中心に発達したため,この名がある。北ヨーロッパ諸国で発達したノルディックスキーと対比される。 1930年に滑降が国際スキー連盟によって正式に国際競技会の種目として認定され,以降オリンピック競技大会の正式種目になった。競技では,旗門によって規定されたコースを滑り,その所要タイムの優劣が競われる。旗門不通過は失格。またデュアル方式と呼ばれる,まったく同じ回転コースを並列して2コースつくり,2人の競技者が同時にスタートして着順を競うレースが行なわれることもある。

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知恵蔵の解説

アルペンスキー

欧州のアルプス地方で発達した、急斜面を滑り降りて速さを競い合うスキー競技。種目には、滑走時間が2分前後でコース全長が最も長く、最高時速が130kmにもなる花形種目のダウンヒル(DH)、1982〜83年シーズンから登場した、ハイスピードでのターンコントロールと持久力が要求されるスーパージャイアントスラローム(SG=スーパー大回転)のスピード系種目、左右に設置された旗門を通過しながら滑り、高度なターン技術が要求されるスラローム(SL=回転)、SLより標高差があり、起伏の多い急斜面に設定した旗門を通過しながら滑るジャイアントスラローム(GS=大回転)の技術系種目がある。GSは、SLとDHの中間的な発想から生まれたが、SGができてからは技術要素が強い内容になった。また、スピード系のDHと、技術系のSLの2種目の合計タイムで競われ、オールラウンドな力が要求されるアルペンコンバインド(アルペン複合)は、五輪では1988年カルガリー大会から採用されている。

(折山淑美 スポーツライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アルペンスキー

斜面の滑降に特化して発達したスタイルで、ノルディックスキーと区別される。競技種目には速さを競う滑降、回転、スーパー大回転などがある。1920年代、「オーストリア・スキーの父」と呼ばれるハンネス・シュナイダーが独自に技術を体系化したのが始まりとされる。「国民のスポーツ」として親しまれ、56年の冬季五輪でアルペン史上初の3種目制覇を遂げたトニー・ザイラー、98年の長野五輪で2冠のヘルマン・マイヤーら多くの名選手を生んだ。同国のスキーは日本との関わりが深く、1911年1月12日にオーストリア軍のレルヒ少佐が、新潟県高田町(現・上越市)で日本陸軍兵士らに当時のスキー技術を指導したのが日本のスキーの始まりとされる。

(2011-01-07 朝日新聞 朝刊 2外報)

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大辞林 第三版の解説

アルペンスキー

ドイツ Alpen+ ski〕
登山用のスキー術。また、そのスキー用具。山岳スキー。

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