化学辞典 第2版 「アルミノン」の解説
アルミノン
アルミノン
aluminon
アウリントリカルボル酸アンモニウム(aurintricarboxylic acid ammonium salt)ともいう.濃硫酸中でサリチル酸とホルマリンを結合させて得られるアウリントリカルボン酸をアンモニアでアンモニウム塩にすると得られる.赤褐色の粉末.中性あるいは弱酸性溶液では黄褐色(pH = 4で吸光度最大),アルカリ性で淡黄色.Al3+,Cr3+,Fe3+ などと有色の錯体をつくり,比色分析用試薬として用いられる.たとえば,微量の Al3+ イオンと酢酸緩衝溶液中で反応し,深赤色となる.[CAS 569-58-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報