アンモニア性窒素(読み)アンモニアせいちっそ(英語表記)ammonia nitrogen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンモニア性窒素」の意味・わかりやすい解説

アンモニア性窒素
アンモニアせいちっそ
ammonia nitrogen

アンモニア態窒素ともいう。窒素の各種化合物のうちアンモニアあるいはアンモニウム塩として存在する窒素をいう。窒素含有有機物は土中で分解するときアンモニア態を通り硝酸の形よりも土中での保持などが良好である。化学肥料で窒素を補うときもアンモニア態が多い (硫安) 。水質検査では,有機物混入の一指標ともなる。強アルカリを加え加温,通気すればアンモニアとして捕捉される。ネスラー試薬で呈色するので,淡水海水などの微量のアンモニア性窒素は比色法で定量される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android