ウェルホーフ病(読み)うぇるほーふびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェルホーフ病」の意味・わかりやすい解説

ウェルホーフ病
うぇるほーふびょう

血小板減少による皮膚への出血から紫斑(しはん)を主要症状とする原因不明の疾患で、特発性血小板減少性紫斑病ともよばれ、特定疾患難病)の一つ。ときに鼻出血歯肉出血血尿、女性性器出血なども認められる。1735年ドイツの医師ウェルホーフPaul Gottfried Werlhof(1699―1767)が初めて独立疾患扱いをして記載したところからこうよばれた。抗血小板自己抗体が証明され、いわゆる自己免疫疾患に分類されている。

[古江増隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android