ウォーレス(George Corley Wallace)(読み)うぉーれす(英語表記)George Corley Wallace

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウォーレス(George Corley Wallace)
うぉーれす
George Corley Wallace
(1919―1998)

アメリカの政治家。アラバマ州農家に生まれ、1942年アラバマ大学卒業。同州地方検事補、州議会議員、地裁判事を経て、1963年州知事(民主党)に当選。1963年、州兵を動員しアラバマ大学への黒人学生入学を阻もうとしてケネディ政権と対立、南部政界内の極端な人種差別主義者として名をはせる。知事任期満了後(夫人後継)は、ケネディ‐ジョンソン政権やリベラル派主導の対内宥和(ゆうわ)政策に反発を強め、1967年アメリカ独立党を結成、翌1968年大統領選挙に出馬した。その後、南部保守派への強い影響力を背景に州知事へ復帰(1971~1978)。1972年、1976年には南部民主党から大統領予備選挙に立候補した。1972年選挙運動中に狙撃(そげき)され下半身不随となった。

牧野 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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