ウスマシンタ川(読み)ウスマシンタがわ(その他表記)Río Usumacinta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウスマシンタ川」の意味・わかりやすい解説

ウスマシンタ川
ウスマシンタがわ
Río Usumacinta

グアテマラ北部とメキシコ東部を流れる川。グアテマラの中央高地に発するチホイ川とパシオン川が合流してウスマシンタ川となり,初め両国国境をなしながら北西流し,グアテマラのピエドラスネグラス下流で国境を離れてメキシコに入り,カンペチェ湾南岸の低湿地を曲流しながらほぼ北西に流れて同湾に注ぐ。最下流部は分流し,主流をなす西の分流はグリハルバ川と合流してフロンテラ下流で湾に注ぎ,サンペドロ川と呼ばれる中央の分流はサンペドロで湾に流入,東の分流パリサダ川はテルミノス潟湖に注ぐ。源流のチホイ川を含めて全長約 1000km,このうち内陸部の約 500kmが航行可能で,重要な経済動脈となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android