ウッド父子(読み)ウッドふし

改訂新版 世界大百科事典 「ウッド父子」の意味・わかりやすい解説

ウッド父子 (ウッドふし)

イギリスパラディオ主義建築家父子で,ロンドンの西方約160km,古代ローマ起源の町バースの都市計画を共同して行った。温泉保養地として再び脚光を浴びたバースの発展を図った有力者に,1727年父ウッドJohn Wood the Elder(1704-54)が招かれ,クイーンスクエア(1735),プライアー・パーク(1748),サーカス円形の連続住宅。1754着工,64に息子が完成)を設計した。子ウッドJohn Wood the Younger(1728-81)はサーカスに連なるローヤル・クレセント(1775)を付加。連続住宅と広場街路一体に設計し,統一のとれた整然たる都市景観をつくるバースの設計法は,その後のイギリスの都市計画の基本となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android