ウミワシ(読み)うみわし(その他表記)sea-eagle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウミワシ」の意味・わかりやすい解説

ウミワシ
うみわし / 海鷲
sea-eagle

鳥綱タカ目タカ科に属する鳥のなかで、海岸水辺すみ、魚を主食としているワシ類の総称。全長60~90センチメートル、翼は広大で尾は短い。水面の上を飛びながら魚をねらい、水面近くにきた魚を足を伸ばしてとらえるのが普通であるが、弱った水鳥海獣を襲うことや、打ち上げられたサケを好んで食べる場合もある。また、魚をつかんだミサゴを追って、その獲物を落とさせて奪う習性もある。北半球北部にはオジロワシが広く分布し、北アメリカにはアメリカ合衆国の国鳥のハクトウワシが、アジア北部にはオオワシが分布している。アフリカのサンショクウミワシやアジア南部のシロハラウミワシは美しい種である。

高野伸二


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android