ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オジロワシ」の意味・わかりやすい解説
オジロワシ
Haliaeetus albicilla; white-tailed eagle
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鳥綱タカ目タカ科の鳥。ユーラシアの中部および北部、グリーンランド、アイスランドで繁殖し、冬はやや南に移動する。日本にはおもに冬鳥として渡来するが、北部に多く南部には少ない。少数は北海道東部や北部で繁殖する。全長約90センチメートル、翼長約65センチメートル、翼開長は約2メートルに達する。成鳥の体は褐色で頭部は淡褐色、尾は白い。若鳥は全体に褐色。海岸、河口、湖沼などにすみ、魚を主食としているが、鳥や哺乳類(ほにゅうるい)を襲うこともある。地上、枝上、流氷上に止まって休む。大木の上に枯れ枝を積んで大きな巣をつくり、1~2個の卵を産む。オオワシ同様、尾羽は古来矢羽として用いられた。1970年(昭和45)国の天然記念物に指定された。
[高野伸二]
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