エピネフリン

栄養・生化学辞典 「エピネフリン」の解説

エピネフリン

 C9H13NO3 (mw183.21).

 アドレナリンともいう.副腎髄質,アドレナリン作動性ニューロンで合成され,ホルモンとしても,また神経伝達物質としても作用する.高峰譲吉上中啓三により1900年結晶化され発見された最初のホルモン.発見の経緯からいうと,「アドレナリン」が正しい名称だが米国日本薬局方では「エピネフリン」を使う.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「エピネフリン」の解説

エピネフリン
エピネフリン
epinephrine

[同義異語]アドレナリン

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エピネフリン」の意味・わかりやすい解説

エピネフリン

「アドレナリン」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のエピネフリンの言及

【アドレナリン】より

高峰譲吉によって結晶形として得られた最初のホルモン。エピネフリンepinephrineとも呼ばれ,芳香族アミノ酸から生成されるアミン類であるカテコールアミンcatecholamineの一つ。1896年,イギリスのオリバーG.OliverとシェーファーE.A.Schäferらは副腎から血圧上昇物質を抽出,これをエーベルJ.J.Abelがベンゾイル化合物として単離し,エピネフリンと命名した。…

【グリコーゲン】より

…グリコーゲンの合成と分解の酵素系はいずれもタンパク質のリン酸化と脱リン酸化によって制御されており,ホスホリラーゼはリン酸化によって活性化され,グリコーゲンシンターゼはリン酸化によって逆に活性低下する。このリン酸化反応はエピネフリン,グリカゴンといったホルモンによって間接的に制御されている。これらのホルモンは血糖値を上昇させる働きがあるが,その理由はグリコーゲン分解の促進,合成の抑制に求められる。…

※「エピネフリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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