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エリート理論 エリートりろんelite theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エリート理論
エリートりろん
elite theory

エリートの問題を分析する理論。近代的な意味でのエリート概念の起源は,サン=シモンに求められる。これは,A.コントを媒介として,V.パレートの「統治エリート」,G.モスカの「支配する階級」,R.ミヘルスの「寡頭支配の鉄則」に受継がれ,C.W.ミルズの「パワー・エリート」,T.パーソンズの「機能的多元的エリート」論といった現代のエリート理論に連なってくる。これらのエリート理論は,なによりもマルクス主義的支配階級論の克服を目指して主張されている。そこに共通するのは,どの社会においても平均人に比べ内的属性 (資質) および外的属性 (社会的位置) においてすぐれた少数者の支配が実現しているとする傾向である。その意味では,ナチズムの指導者原理やファシズムに通じ合う点をもつが,逆に多元的エリート理論になると,その存在を証明するためには争点領域ごとの決定分析を用いることになる。しかし,争点領域に登場しない,あるいは阻止する力が働いている場合いわゆる「非決定」の力が働き,決定分析では多元的エリートの存在の証明には不適切であるという批判が説得力をもつ。

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