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エル・チョクロ El choclo

世界大百科事典 第2版の解説

エル・チョクロ【El choclo】

アルゼンチン・タンゴの曲名。題名はスペイン語で〈トウモロコシ〉の意。作曲者はアンヘル・ビジョルド。1905年作曲といわれていたが,その後1903年とする資料が見つかった。ヨーロッパや日本で最初に知られたタンゴの曲であることはまちがいない。アメリカでは52年に英語の歌詞がつけられ《キス・オブ・ファイア》の題名でヒットした。いかにも初期のタンゴらしく歯切れのいい親しみやすい曲で,今でもよく演奏される。【中村 とうよう】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のエル・チョクロの言及

【タンゴ】より

…また,ブエノス・アイレスに19世紀半ば以来急増したイタリア系移民の,スペイン系とはひと味異なった音楽性が影響を与えたことも無視できない。初期の歴史については不明の点も多いが,ほぼ1860‐70年ころから基本的なリズムと曲の形式が定まり,1900年ころにはたとえば《エル・チョクロ》(ビジョルドAngel Villoldo作曲)のような古典的名曲が生まれるとともに,やがて不可欠のものとなる楽器バンドネオン(一種のアコーディオン)が演奏に採用されるなど,しだいに民衆音楽の形式として確立した。 タンゴはブエノス・アイレス南東部,ラ・プラタ川沿いの風紀の悪い場末町に生まれ,当時は下層社会の音楽として上中流社会から蔑視されたが,それ自体の音楽的向上に加え,1910‐20年代にパリでおおいに認められ流行したことなどから,全市民的な音楽としての地歩を築くようになった。…

※「エル・チョクロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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