デジタル大辞泉 「エンガディン」の意味・読み・例文・類語 エンガディン(Engadin) スイス東部、グラウビュンデン州南東部の地方名。ドナウ川の支流イン川沿いの谷筋をさし、シルス湖、シルバプラーナ湖、サンモリッツ湖などがある。イン川上流(南側)をオーバーエンガディン、下流(北側)をウンターエンガディンとよぶ。サンモリッツをはじめとする山岳保養地に恵まれ、レーティッシュ鉄道が通じる。スグラフィットという同地方の伝統的な技法で、壁を装飾した建物が多い。エンガディーン。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンガディン」の意味・わかりやすい解説 エンガディンえんがでぃんEngadin スイス東部、グラウビュンデン州にあるイン川上流部の河谷地域。夏冬ともに観光客を集め、サン・モリッツ、ジルス、ジルファ・プラーナがその中心である。ベルニーナ・アルプス、豊かな森林など、スイスのもっとも奥にある隔絶性のゆえに、いまなお独自の古い文化を残している。この地方で使われるロマンシュ語(レト・ロマン語の一つ)はローマ帝国支配の名残(なごり)で、1938年にスイスの第4番目の公用語になっている。[前島郁雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例