オオケタデ(大毛蓼)(読み)オオケタデ(英語表記)Persicaria pilosa(Polygonum orientale)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオケタデ(大毛蓼)」の意味・わかりやすい解説

オオケタデ(大毛蓼)
オオケタデ
Persicaria pilosa(Polygonum orientale)

タデ科一年草原産地インドから中国にかけての地域で,日本では江戸時代より観賞用に栽培され,いまでは荒れ地などに野生化している。全体に短毛を密生し,茎は直立して高さ1~1.5mになり,上部で分枝して大きな葉を互生する。葉は卵形で長さ 10~20cm,先がとがり基部は心形。夏から秋にかけて,花茎の先に紫紅色または淡紅色の小花を多数集めて長さ5~12cmの穂状花序をつくる。小花は5枚の花被,8本のおしべ,1本のめしべからなる。果実痩果で,花被に包まれたまま黒熟して扁球形になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android