オオハゲコウ(その他表記)Leptoptilos dubius; greater adjutant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオハゲコウ」の意味・わかりやすい解説

オオハゲコウ
Leptoptilos dubius; greater adjutant

コウノトリ目コウノトリ科。全長は平均 136cm。非常に大きな鳥で,脚が長く,頭頸部は皮膚が裸出し,喉から頸嚢と呼ばれる袋がぶらさがっている。羽色背面が黒く,腹は白い。は長さがおよそ 30cmもあり,合わせ目の縁が鋭くなっている。インドからインドシナ半島まで分布する。人家の近くや町なかにすみ,動物の死体や残飯類のほか,魚やカエル,鳥,ネズミなどなんでも食べる。頭頸部が裸なのはハゲワシ類同様,死体を食べるときにあらかじめ羽毛が汚れないようになっていると考えられている。ハゲコウ類はほかに 2種があり,アフリカハゲコウ L. crumeniferアフリカに,コハゲコウ L. javanicus がインドから中国南部,インドシナ半島,マレー諸島にかけて分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のオオハゲコウの言及

【ハゲコウ(禿鸛)】より

…コウノトリ目コウノトリ科ハゲコウ属Leptoptilosの鳥の総称。この属には,南アジアに分布するオオハゲコウL.dubiusとコハゲコウL.javanicusおよびアフリカに分布するアフリカハゲコウL.crumeniferusの3種がある。オオハゲコウとアフリカハゲコウは,どちらも全長1.5m,翼幅3mに及ぶ大きな鳥である。…

※「オオハゲコウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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