オクトーゲン(読み)おくとーげん

  • octogen

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シクロテトラメチレンテトラニトラミンcyclo-1,3,5,7-tetramethylene-2,4,6,8-tetranitramineの慣用名。耐熱・高爆速・高性能爆薬で、HMX(high melting explosiveの略)の別名でもよばれる。無色の結晶で、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種の結晶形があるが、β形が安定で衝撃に対しても比較的鈍感なので、これが高性能耐熱爆薬の主成分として用いられる。爆速は比重1.84のとき毎秒9100メートルで、実用爆薬中最高である。オクトーゲンを主成分とした爆薬にはLX-04、LX-09、LX-14やオクトール、PBX-9501などがある。また、発射薬やコンポジット推進薬(酸化剤と燃料兼バインダー=粘結剤を混合・硬化させた推進薬)の添加剤としても研究されている。[吉田忠雄・伊達新吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のオクトーゲンの言及

【シクロテトラメチレンテトラニトラミン】より

HMX,オクトーゲンとも呼ばれる。シクロトリメチレントリニトラミン(RDX)とよく似ており,無水酢酸法でRDXを製造する際にわずかに副生する。…

※「オクトーゲン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報