オシロイバナ科(読み)おしろいばなか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オシロイバナ科」の意味・わかりやすい解説

オシロイバナ科
おしろいばなか
[学] Nyctaginaceae

双子葉植物、離弁花類。草本または低木高木藤本(とうほん)。葉は単葉で全縁、互生または対生し、托葉(たくよう)はない。花は両性まれに単性で総包葉に囲まれる。花被(かひ)は筒形で先端は5~10裂し、花冠状に色づく。雄しべは1~10本またはそれ以上あり、花糸の基部が癒合するものがある。子房上位で1室、1本の花柱が出る。痩果(そうか)は硬い萼筒(がくとう)の下部に包まれ、翼や筋があり、種子1個がある。世界で約300種あり、日本では南アメリカ原産のオシロイバナブーゲンビレアが有名である。

[小林純子 2021年2月17日]

 APG分類でもオシロイバナ科とされる。世界に30属約300種が分布する。

[編集部 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android