鬼海星(読み)オニヒトデ

デジタル大辞泉 「鬼海星」の意味・読み・例文・類語

おに‐ひとで【鬼海星】

オニヒトデ科のヒトデ。大形で直径約30センチ。黄色をし、腕は11~16本あり短く、表面は毒のあるとげで覆われる。イシサンゴ類の肉質を食べ、紀伊半島以南の珊瑚礁さんごしょう海域に分布

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精選版 日本国語大辞典 「鬼海星」の意味・読み・例文・類語

おに‐ひとで【鬼海星】

  1. 〘 名詞 〙 オニヒトデ科の大形のヒトデ。紀伊半島以南の岩礁上やサンゴ礁の間の砂底にすむ。体は径二〇センチメートルに達し、中央盤は半球状で大きく、腕はふつう一三~一四本で短い。全体に多数の堅いとげがある。色は青灰色または黄色。イシサンゴ類の肉質を食べ、骨格だけにするのでサンゴ礁の害敵とされる。原爆ヒトデ。〔生物学語彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鬼海星」の解説

鬼海星 (オニヒトデ)

学名Acanthaster planci
動物。オニヒトデ科のヒトデ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鬼海星の言及

【サンゴ礁(珊瑚礁)】より

… 1978‐79年の環境庁の調査によると,日本にはサンゴ礁が約8万7000haあり,その大部分が沖縄県にある。近年,海の汚染,埋立て,オニヒトデの食害などによるサンゴ礁の消滅がみられ,奄美諸島,沖縄諸島で著しい。1960‐70年ごろ,オニヒトデがオーストラリアのグレート・バリア・リーフをはじめ,太平洋の熱帯の多くのサンゴ礁で大発生した。…

【ヒトデ(海星∥人手)】より

…ヒトデ綱Asteroideaに属する棘皮(きよくひ)動物の総称,またはそのうちの1種を指す。
[ヒトデ綱]
 世界で約2000種,日本にはヒトデ,スナヒトデ(イラスト),モミジガイ(イラスト),ホシヒトデ,カワテブクロ,アカヒトデ(イラスト),アオヒトデイトマキヒトデ(イラスト),オニヒトデ(イラスト),ニチリンヒトデ,タコヒトデヤツデヒトデ(イラスト),マンジュウヒトデなど280種ほどが生息する。すべて海産で,淡水にすむものはいない。…

※「鬼海星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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