オヤケ・アカハチ(読み)おやけあかはち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オヤケ・アカハチ」の意味・わかりやすい解説

オヤケ・アカハチ
おやけあかはち
(?―1500)

中世沖縄八重山(やえやま)地方の首長。14世紀に入ると八重山では独自の首長層が登場し覇を競ったが、そのなかからアカハチとホンガワラの勢力が強大となり、国王勢力と対立するまでになった。アカハチは、ホンガワラとともに首里(しゅり)の国王に対する貢租を拒否して反旗を掲げたため、1500年(明応9)国王軍の討伐を受けた(アカハチ・ホンガワラの乱)。この乱の平定後、王権による八重山支配は一段と強化され、首長層の動きも沈静化した。石垣島宮良(みやら)川河口のフルストバル遺跡はアカハチの拠点集落だという意見もある。

[高良倉吉]

『高良倉吉著『琉球の時代』(1980・筑摩書房)』

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