オロチョン族(読み)オロチョンぞく(英語表記)Orochon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「オロチョン族」の解説

オロチョン族
オロチョンぞく
Orochon

漢語では鄂倫春族と記す。中国の内モンゴル自治区シベリアのバイカル湖付近からアムール川一帯に散在して住むツングース語系諸族の一民族。ロシアではエベンキ族一派とみなされるが,中国では別々の民族とされている。中国領内の人口は約 7800。狩猟経済で,トナカイを飼養する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版「オロチョン族」の解説

オロチョンぞく【オロチョン族 Orochony】

ロシア連邦のバイカル湖東部から中国東北部の興安嶺地域で少数のトナカイを飼い,狩猟を生業としながら移動生活をしていたエベンキ族の一派。オロチョンの名はエベンキ語でトナカイを意味する〈オロン〉に由来するとされている。興安嶺地域では騎馬の習慣があり,モンゴル人からの影響によるものと考えられている。白樺樹皮のや調度品,円錐形天幕住居をはじめ,社会構造,シャマニズムなどはエベンキ族に共通している。今日,中国領のオロチョン(鄂倫春)族は人口約7000(1990)で,人民公社への編入など,著しく近代化している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

榷場

中国,宋代に北・西方の外民族との貿易を管理するため国境におかれた官庁。 榷務,榷署とも呼ばれる。太平興国2 (977) 年,契丹との交易のため設けられたのに始り,景徳4 (1007) 年西夏との間にお...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android