日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
オーデル‐ナイセ・ライン
おーでるないせらいん
Oder-Neisse Line
第二次世界大戦後、ドイツとポーランドの間の新国境としてソ連とポーランドが決めた境界線。ソ連がポーランドの東部地域を自国に割譲させカーゾン線を両国の国境とした代償として、戦前のドイツ領の4分の1に及ぶ東部地域のうちケーニヒスベルク地区をソ連、その他のオーデル川とナイセ川を結ぶ線以東をポーランドが取得したことになる。1950年の協定でポーランドは東ドイツにこれを認めさせ、70年の協定で西ドイツも認めていたが、90年10月3日のドイツ再統一に先だち、同年9月12日の「ドイツ統一最終規定条約」で、最終的に確認された。
[宮崎繁樹]