カテナリー構造(読み)カテナリーこうぞう(英語表記)catenary structure; hanging structure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カテナリー構造」の意味・わかりやすい解説

カテナリー構造
カテナリーこうぞう
catenary structure; hanging structure

紐などの両端を固定し,たるみをもたせたときの曲線カテナリー (懸垂線) と呼ぶが,そのような形をもつ構造。土木構造物では吊橋が代表的なものである。一般にこの構造は大きな空間少数の柱で支持することができるから,競技場,博覧会場,展示場などの建築物を造るときによく使われており,日本における代表的建築物としては東京,代々木の国立総合屋内競技場 (1964,丹下健三設計) がある。この構造の建築においては,地震や風の水平荷重による振動について十分に検討することが必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android