カトリコス(その他表記)katholikos[ギリシア]

改訂新版 世界大百科事典 「カトリコス」の意味・わかりやすい解説

カトリコス
katholikos[ギリシア]

東方キリスト教において一部教会で使われる首長称号総主教に相当する。現在ではネストリウス派教会およびアルメニア教会(いずれも東方正教会に属さない)で用いる。なお東方正教会に属するグルジア正教会の首長は〈カトリコス総主教〉の称号を用いる。古代においてカトリコスの称号は主教または一群の修道院全体の代表について用いられた。なおヤコブ派教会では総主教に次ぐ主教をマフリアノmafrianoと呼ぶ。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android